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ITコンサルタントの仕事とは

ITコンサルタントの仕事とは

「ITコンサルタント」、という職種は、どの様な職種だと考えますか。私は今から約四半世紀前、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)の採用に応募した時、実はこの職業のことをしっかりと理解していたわけではありませんでした。

10年にわたるアンダーセンでのコンサルタントとしての活動を通じて私が学んだことは、ITプロジェクトは単なるシステム導入ではなく、お客様の経営命題や業務課題を根本的な解決に導くことこそが真の命題であり、ITコンサルタントは、その実現のために、多岐にわたる専門領域を有機的につなぎ合わせ、総合的に問題解決を図ることでプロジェクトを成功に導く仕事だ、ということです。そしてビジネステクノクラフツを立ち上げ、現在はメンバーの一人ひとりがITプロジェクトにおける「総合診断医」として、お客様の経営命題の達成や業務課題の解決に貢献できるプロフェッショナル集団となることを目指しています。
偉大なる「ジェネラリスト」であれ

偉大なる「ジェネラリスト」であれ

ITというと「技術職」「専門職」というイメージが強いかもしれません。確かに一定の専門的なスキルは必要になりますが、私たちはITプロジェクトにおける「総合的に問題解決を図る」専門家でありたいと考えています。

ITに関連する知識や知見は、技術専業でシステム構築をしていくためのものではなく、必要に応じて開発を担当するベンダーと同じ土俵で議論をし、解決策を生み出していくのに必要なものだと考えています。
当社のお客様は生損保険業界をはじめ、商社、物流、不動産、建設、メーカーとあらゆる業界にまたがっています。クライアントの業界を絞っていないのは、総合的な問題解決力は、業界を選ばずあらゆるITプロジェクトに適用可能だからなのです。

それを実現するためには、専門領域を固定せず、あらゆる業界、あらゆる局面で問題解決を図ることができる柔軟な思考力を持った、いわば「偉大なるジェネラリスト」であることが最も重要であると考えています。
ジョブは思考力を鍛えるフィールド。一人の独立したコンサルタントに成長する

ジョブは思考力を鍛えるフィールド。一人の独立したコンサルタントに成長する

「ジェネラリスト」を標榜する以上、何か特定の知識を持っていれば安泰、などということはありません。次々と直面する問題や課題に対して、必要な情報を収集し、整理し、問題の本質的な原因を分析し、解決案を創出する。二つとして同じプロジェクト、同じ問題はありませんから、過去の経験を引っ張ってくれば足りる、等ということは有りえません。ですから、自分の持てる思考力を最大限に使って、目に見えている問題も、その裏に潜在している問題も洞察し、あるべき解を導き出さなければなりません。
導出した「あるべき解」が正解とは限りません。その失敗を通じ、何が問題だったか、どこに思いが至っていなかったのかを振り返り、見直すことで、思考の幅が広がっていきます。
思考力、というものは、ある種筋トレと同じように、弛まず鍛え続ければドンドン成長する一方で、サボればたちまち衰えてしまうものだと思います。一瞬にしてモノスゴイ力が付く、ということがない代わりに、弛まざる努力は必ず成果となって現れます。考えてみて下さい。これが日々積み重なっていくのです。ですから、同期入社でも、もちろん本人の特性はありますが、弛まざる努力を続けたか続けないか、1年で相当な実力差がついていくのも実情です。

しかしながら、会社の名前や看板で仕事をするのではなく、一人の独立したコンサルタントとして市場価値性のあるスキルを身に着けるには、筋トレが代理でできないのと同様、自分自身が頑張るしかないということです。裏を返せば、やる気と信念をもって自らの思考力というスキルを磨きたいと思っている人にとっては、どんどんチャンスを獲得できる非常に開かれた環境が用意されている、ということです。コンサルタントとして腕を磨きたい新しい仲間と一緒に仕事ができることを楽しみに待っています。

代表取締役社長
吉岡 順元