島村 時生 2018年新卒入社
INTERVIEW 03

「特にこれがやりたいというものはなかった」——就職活動時、明確な目標を持たずにIT業界へ飛び込んだ島村さん。しかし今、彼はAI技術の研究開発という最先端の現場で、新しい挑戦を続けている。柔軟な姿勢で成長を続ける彼が語る、ビジネステクノクラフツ(以下、「BTC」)での学びと未来とは――

BTCを知ったきっかけは何ですか?

エージェント経由で紹介された、IT業界との出会い。

就職活動中にエージェントの方から紹介されたのがきっかけです。

私自身、大学では経営学部で、今の仕事とは直接関係のないことをやっていました。就職活動のときも、特別IT業界に絞って活動していたわけではなく、むしろ具体的に「これがやりたい」というものはなかったんです。

ITはどの業界にも関わっていると思ったので、「これ」っていうものがない自分にとっては、IT業界に行けばいろんな業種と触れ合えるのではと考えて、受けてみようかなと思いました。

開発現場も上流工程の仕事どちらも挑戦できることが魅力でした

今はどのような業務を担当されているのでしょうか?

AI技術の最前線で、自社開発と研究開発に挑戦。

私が今担当している案件はいくつかあるんですけれども、代表的なもの2つをお話しします。どちらもAI関連の案件です。

まず1つが自社開発の案件で、AI技術を活用したツールというものを開発しておりまして、私がメインの開発担当として、BTCの技術力とAIを組み合わせるアプリケーションの作成・開発に取り組んでいます。

もう1つが、社内研究・研究開発です。今後AI案件が増えていく事を見越して、社内でAIの技術者を育てたいという意識が高まっているんです。だからこそ、社内研究の一環として、今世間で使われているようなAIの技術を調査したり、弊社で提供しているサービスにそういったAI技術が適用できないかという調査を行っています。

手探りの部分も多いんですが、だからこそ実際に業務の時間を使って勉強させてもらえる環境があるというのは、すごくありがたいですね。未来への投資として、会社が新しい技術領域に積極的に取り組んでいる姿勢を感じます。

開発工程の全体がイメージできる有意義な研修です

入社してから今まで、どのような成長を感じていますか?

研修講師としての経験が、自分の理解を深めてくれた。

入社当初は、研修で学んだことを実務でどう活かすかっていうところで精一杯でしたね。プログラミングの経験はあったものの、実際のシステム開発となると、また違った視点が必要になってくるので。

その後、直近2年は新人研修の講師を務めさせてもらいました。これが自分にとってすごく大きかったですね。教える側に立つことで、自分が当時学んだことの意味だったり、なぜこの研修が必要なのかっていうところを、より深く理解できるようになりました。

実務経験も踏まえて教えることで、「なぜ今この研修を受けなきゃいけないのか」とか、「今後自分が仕事していく上でどう役立つのか」とかも、新人の方に実感してもらいやすくなったかなと思います。

そして今は、AI技術という全く新しい領域に挑戦しています。これまでの開発経験を活かしながら、誰も社内にいない分野を開拓していくっていうのは、正直大変ですけど、すごくやりがいを感じています。

一緒に働くメンバーはどのような方が多いですか?

傾向がない、個性豊かなメンバー。

これは結構他の人とも話して、わりと意見が一致したんですけど、傾向がないんですよね。

わりとみんな違うなという…。
「こういう人が多い」みたいなのがあまりなくて、みんな違う個性を持った方ばかりです。

ただ、共通点があるとすれば、一人一人がやっぱりプロとして仕事をしているのかなっていうところ。そこのマインドは一致してるんじゃないのかなって思いますね。

あと、私から見ての話なんですけど、嫌な人はいないかなって思います。だいたい何かのコミュニティに所属していると、「この人はなんか嫌だな」ってあるかなと思うんですよ。私、珍しくこの会社ではそんなに「この人嫌だな」っていう人はいないなって気はするんですよね。私はそういった意味で居づらさを感じないですね。

やりがいを感じるのはどんな時ですか?

自分が作ったもので、誰かが喜んでくれた時。

これは私個人のこだわりの話になっちゃうんですけど、やりがいとか「これのために」みたいな気持ちで何かをすると、それがなくなったときに芯がぶれるんじゃないかっていう恐怖があって、であればその仕事っていうのは基本的には、こっちは労働力を提供して、その対価として金銭をもらうものである、その対価に見合ったきちんとプロとして仕事をするべきだと思っているんです。

その上で、やりがいみたいなのが時々あったりするのはいいのかなと思うんですよ。

エンジニアなので、自分が作ったもので誰かが喜んでくれたりした時っていうのは、やっぱりこの仕事やって良かったなって思いますね。

どうしても作るのは仕事ではあるんですけど、果たしてそれが人々に喜ばれるのかどうかって、またちょっと別の話になってくるかなと思って。ただそれで、自分が作ったものに意味があったんだなと思えた時にやりがいを感じます。

今後やっていきたいことを教えてください。

AI技術を深めつつ、流れに乗って新しい挑戦を続けたい。

今はAI技術の研究開発をやっているので、まずはこの分野をもっと深めていきたいですね。

ただ、私の基本的なスタンスとしては、割と流れに乗るというか。今のAI案件も、私自身が最初から「これがやりたい!」って言ったわけではなくて、なんとなく流れ的にそっちの方に向かっていってるんだったら、じゃあ乗ってみようかなみたいな感じなんです。

今後もそんな感じで、流れがあったらそれに乗っていくっていうのが私のスタイルなのかなと思っています。

自分の姿は他人が作るものだと思っているので、周りが求めているのであれば、その時によってその姿になっていけばいいのかなと。もちろん言われたことだけをやってるわけではないですし、それが違うと思ったのであれば、自分なりに正しいものを提案したりするときはありますけど、でもまずやっぱり、自分に求められているものがあるのであれば、それに耳を傾けて、それが自分の中でも「そうすべきだよね」っていうふうになれたら、それをやっていく感じですかね。

AIだけに限らず、これから出てくる新しい技術にも、同じように柔軟に対応していきたいと思っています。

現在の職種で活躍するために重要なことは何だと思いますか?

エンジニアとして大切なのは、「こだわり」。

エンジニアとして、私は「こだわり」かなって思っています。

私、もともと建築家になりたかったんですよ。家を作りたいなとかいう思いもありましたし、今は個人的にゲームを作っていたりとかしています。割と物を作るっていうことが好きなんです。

物作りにおいて何が一番大事かなと思った時に、自分のこだわりが大事なんじゃないのかなっていうふうに思いました。

開発の案件は基本的に「こう作ってほしい」という仕様があってその通りに作るんですけど、その通りに作るだけだと、あんまり楽しくないというか…。自分なりのこだわりを持っていた方が楽しくできるような気がしていて、そういうのは物作りにとっては重要なのかなと私は思ってます。

具体的には、物を作って終わりじゃなくて、それを使うユーザーがいるので、そこをちゃんと考えるということです。どうしてもやっぱり開発、物作ってる側の視点だけに立ってしまうと、使いづらいものができたりするんですよ。

ユーザーが実際に使ってる姿をイメージしたりとか、時にはユーザーにも直接意見を聞いたりとか、やっぱり使うことをちゃんと考えるっていうところはこだわりの一つとして、案件によらず一貫した考えとしてありますね。

新人研修の講師をやっているときも、新人にはそういうこだわりを持つことの大切さを伝えたりはするんですけど、あんまりみんなこだわりはなさそうですね。でも仕事はできてるんで、あんまり関係がないのかもしれないですけど(笑)。

学生へのメッセージ

「やれること」を大切に、新しい技術にも臆せず挑戦してほしい。

就職活動をする中で、皆さん結構「あれがやりたい、これがやりたい」みたいなのがあって、そういう夢を持って就職活動をしていると思うんですね。私はそうでもなかったんですけれども。

その中で、みんながみんな自分の望むものになれるかって言われたら、多分なれない人の方が多い気がするんですよ。

でも、実際社会人になって何年かお仕事をしてみて思ったのは、案外自分がやりたいことよりも、自分のやれることをやっていくのって結構仕事にとっては大事なのかなっていうような気がしていて。

どうしても学生のうちだと、そういう夢とかを基準に仕事を選んだりとかって結構しがちで、そうすると例えば「IT全然興味ないよ」とかってなると、そういう会社選びの対象から結構外しちゃったりとかするかもしれないんだけど、案外何かをやれたりすることはあるのかもしれないなっていうので、そういった視点で会社を選んでみてもいいのかなと思います。

私自身、入社当時は特にAIなんて全く考えてもいなかったんですが、今こうやってAI技術の研究開発をやっています。社内に有識者がいない中で、業務時間を使って勉強させてもらえる環境があって、新しい技術に挑戦できるっていうのは、すごく貴重な経験だと思っています。

技術の世界は本当に日進月歩で、これからもどんどん新しいものが出てきます。その時に、「興味ない」って切り捨てるんじゃなくて、「やれるかもしれない」っていう視点で見てみると、意外と面白い世界が広がっているかもしれません。

その上で、ちょっとうちに興味を持ってくれるといいかなっていう気はしますね。ぜひチャレンジしてください!

開発工程の全体がイメージできる有意義な研修です