ソリューション事例
会計システム再構築プロジェクト(グローバル)
Cases
お客様課題
既存会計システムの保守契約切れが迫り、会計システムの入替を検討していたが、周辺システムも含め山積する課題について解決の目途がつかず、保守契約の満了まで2年を切ってしまった。同時期に情報システム部のアウトソースの検討を依頼していたビジネステクノクラフツ(以下当社)に対して、システム化計画の立案からプロジェクト立上げまでの実施を依頼した。お客様の主な課題は下記の通り。
● 海外事業会社の会計名での統制が行き届かず、決算が大幅に遅延。
● グループの親会社より内部統制(IT処理方式統制)において指摘を受けているが、会計システム入替への影響が不明確。
プロジェクト概要
要件整理(3ヶ月)
候補ベンダーに対し略式のRFIを展開。ベンダー側の見積もり作成時の懸念事項(コスト要因)を明確にし、パッケージ選定フェーズのインプットとした。
パッケージ選定(4ヶ月)
当初、海外も含めた全事業会社で統一のパッケージを導入したいという要望があったが、会計担当者に連結決算作業における課題や改善要望をヒアリングした結果、システムで解決できるものは限られており、逆に海外拠点での新システム導入は本社の支援が不可欠であり、業務リスクも高いことが明確となり、導入対象を日本本社に絞り込んだ。
プロジェクト規模
予算:約5億
体制(人数)
・プロジェクト全体人数:約30名
・当社参画人数:3名
候補パッケージ
・SAP/GLOVIASUMMIT/SuperStream/
・DynamicsAX/Fit One/OBIC7
弊社役割と成果
情報システム部の課題解決の一環としてプロジェクトの計画、実行のすべてをお客様先の情報システム部長の代行として実施。経営層への報告、合意形成もすべて当社メンバーで実施した。
● 情報システム部長補佐・全体管理・・・1名
● 課題整理・解決・・・・・・・・・・・1名
● Sシステム化企画・ベンダー選定・・・・2名(兼任)
【成果】
新会計システムの構築計画策定にあたっては内部統制上の課題である“基幹システムとの債権・債務管理機能の役割分担”や、“人事システムも含めた将来的な全社システムの姿”、“海外拠点も含め統一パッケージを利用する必要性”等の課題があり、論点整理から実施するが必要があった。これらの課題は従前より同社内で課題として認識されていたが具体的な検討に至っていなかったため、現場担当者・現場管理職・経営層と複数のレイヤーでセッションを実施。RFP展開段階には“速やかに対応すべき喫緊の課題”と“長期的な検討課題”に振り分け、喫緊の課題のみを新会計システムの要件とすることでベンダー各社より短納期・低コストに対応した提案を出させることに成功した。