ソリューション事例
部門システム再構築プロジェクト(プロジェクト管理)
Cases
お客様課題
事例「大手商社不動産部門基幹系システム再構築プロジェクト構想策定」の実装フェーズ。システム化計画構築後、プロジェクトが中断している間に全社IFRSプロジェクトが立ち上がり、全社IFRSプロジェクト(SAPの改修)と足並みを揃え、早急にシステム構築に着手することとなった。当時、お客様が認識していた課題は下記の通り。
● 全社IFRSプロジェクトの進捗遅れにより部門内のIFRS要件が未確定。
● 社内でIFRS要件とITの両方に精通しているメンバーがいない。
● 全社会計システム(SAP)の開発チームやIFRSプロジェクトチーム(業務系)や内部統制チーム等、複数のステークホルダーとの調整力が不足。
プロジェクト概要
既に規定されていた全社IFRSプロジェクトに合わせるため、下記の通りフェーズを分けてプロジェクトを計画、実行した。
全社会計システム(SAP)との連携部分(12ヶ月)
2012年上半期決算に合わせるため、2012年4月に全社会計システム(SAP)との会計データ連携部分を先行してリリースする予定であったが、全社システムの遅れもあり、最終的には2013年4月リリースとなった。
組織変更および帳票/BI部分(6ヶ月)
管理会計用の帳票や半年ごとの組織変更対応機能を1次リリースから半年後にリリース。
プロジェクト規模
予算:約5億
体制(人数)
・プロジェクト全体人数:約100名(部門側メンバーのみ)
・当社参画人数:3~5名
弊社役割と成果
担当業務部門のPMOとしてプロジェクトの実行管理および総本社IT部門への進捗報告。業務領域を理解した上で中立的立場でユーザーとベンダーの橋渡役として要件定義・基本設計を支援。マルチベンダーにおける各社の開発進捗、各種資料の品質管理。同時並行で実行されていた全社基幹システム(SAP)の改修プロジェクトとの連携
● PM補佐・全体管理、全社プロジェクトとの各種調整・・・1名
● ユーザー側基本設計支援・・・2名
● テスト支援(全社プロジェクトとの調整、UAT計画、準備)・・・2名
【成果】
全社IFRSプロジェクトありきな超タイトなスケジュールに加え、部門側のIFRS検討遅れ、ベンダー側の会計領域の知識不足、本社SAPの改修仕様の不明確さ等に起因し、遅延が発生。ベンダー側PMが遅延状況を認識できない中、当社がプロジェクトの状況分析を実施しベンダーよりリプランの要請を引出し、当社側でプロジェクト予算、全社IFRSプロジェクトに影響のない現実的なリプラン案を策定。UATやユーザー教育の期間も確保でき、スケジュール以外は全てプロジェクト計画に収まる内容で無事にリリースを迎えることができた。