ソリューション事例
【EVM】間接材調達クラウドプラットフォーム導入PJ管理支援
Cases
お客様課題
間接材調達プロセスの標準化を行うことを目的に、クラウドベースの間接材調達システムをグローバルプラットフォームとして採用。前年度にも国内グループ会社への導入作業を進めたが、新システムの利用に対する各社との合意形成に時間を要した為に導入対象拠点75拠点中20拠点が導入未完了の結果となり、前年度PJの反省より以下の課題が認識されていた。
・プロジェクト型の業務になれていないメンバーがWBS管理に馴染めず、進捗実績が登録されない為に作業進捗が正確に把握できない。
・PJメンバーのほとんどが通常業務との兼任であり、またPJの内容に対する全般的な知識を有するメンバーが少ないためIssue解決が進まない。
プロジェクト概要
2021年 4月から対象会社への導入合意形成を開始し、各社の使用しているERP毎に導入時期を分け、以下の通り導入を進めた。
なお、56社へ新システムの導入合意交渉を実施し、そのうち導入合意を得た15社が9月末までの導入対象となった。
■グループ会社共通のERPを使用している会社:8社(~9月中旬)
当初は7月上旬の導入完了を目指したが、グループ会社側の都合もあり9月中旬に対象全8社の導入を完了した。
■各社独自のERPを使用している会社:7社(~9月末)
7社中6社は9月末までに導入を完了、残1社はグループ会社側の都合により10月1日に導入を完了した。
プロジェクト規模
体制(人数):
・プロジェクト全体工数:約1500人月
・プロジェクトメンバー:約20名(開発ベンダーを除く)(内弊社参画人数:4名)
弊社役割と成果
国内導入プロジェクトのPMOとして進捗管理と課題管理、変更管理を担当。進捗管理ではお客様のPJ管理の基本ルールであるEVMを用いた管理を実施し、定量的なPJ管理を実現した。
・進捗状況の収集、EVM集計
・進捗報告会の実施
・課題/変更の対応状況確認、管理
・課題検討会の実施
【成果】
担当者の作業管理の粒度でのEVM管理はメンバーの作業負荷が高すぎることから、EVM用にWBSを実績登録をしやすい粒度に見直し、EVMによる進捗管理を実現した。
PJの情報収集を目的とし、PMOメンバーが各種会議体へ積極的に参加。その結果、課題の論点整理が進みIssue検討の効率が向上した。加えてスケジュール遅延やIssueを早期に検知、個別検討会の実施など対策を提案することにより対応が滞っていた課題の解決を進めた。この実績が認められPJが終了した現在も継続して運用課題の管理を実行している。