ソリューション事例
全社システム導入に伴う業務改革/導入計画立案・実行支援
Cases
お客様課題
海外進出(マーケット及び生産拠点)も視野にいれた業務拡大に際し、情報化が未整備で属人的なノウハウに頼った業務に限界が来ていた。
紙ベースで業務を行っており、情報流が整理されておらず、同じような情報を個別に入力する等、部署/個人間で重複業務が多数存在。
会計情報も自計化できておらず、財務会計情報すら数ヶ月遅れでしか把握できていない。
案件ごとの見積・原価管理がどんぶり勘定になっており、適正な原価管理が全くできない。
これらの問題を解決するべく、業務改善の断行と基幹系システムとしてERPの導入を検討。
プロジェクト概要
基幹系システム導入の前提となる、業務改善ポイントの洗い出しと導入計画のマスタープランを策定する。
業務分析フェーズ(2ヶ月)
経営層及び現場キーマンに対して、現状の課題認識に関するヒアリングを実施し、課題リストを作成。さらに全部門に対して定量的な業務分析(BPEC)を実施。あるべき理想の姿と現状のGAP及び改善すべき主要課題を客観的に把握。
マスタープラン策定~QW立上げ(3ヶ月)
業務分析の結果、To-Beと現状の乖離が大きいため、基幹系システム導入前にQuick Winとして一部業務領域(資材、工場、技術、経理)について業務所管の見直し及び情報化ツール導入により、業務課題の解消を図るように軌道修正し、プロジェクト計画を策定。経営側の承認を以て、対象となる各部署でのQW活動を4月から本格化できるよう、活動立上げを行った。
プロジェクト規模
予算:約1億円(ERP導入全体)
体制(人数)
・プロジェクト全体人数:約10名
・当社参画人数:2名
弊社役割と成果
プロジェクトの主担当としてプロジェクトの計画立案、実行、進捗管理を担当。またQW活動における情報化支援ツールについては、要件定義・設計・製造も担当 (設計製造は次フェーズ) 。
【成果】
業務分析フェーズでは、経営及び各業務部門に対し、Top-Down及びBottom-Up双方の視点でヒアリングを実施し、①業務の役割の見直し、整理、②業務ルールの見直し、明確化、③指示/報告/意思決定ルートの整理、明確化、という観点から業務の標準化を、ERP導入に先行させる必要性を説き、プロジェクトの進め方を適正化した。
一方で業務の標準化の為には、部門間で断絶している情報連携が必要不可欠であるため、一部領域への情報化ツールの導入をQW活動の一環として先行導入することを提案し予算を獲得。
当社が積極的にプロジェクトの推進力となることで、資材領域等では所管が曖昧だった業務を本来担当すべき部門への移管を早々に完遂し、会計領域では、担当の会計事務所が策定しえなかった改善方針を積極的に打ち出すことで、QWにおける改善方針にめどをつけることができた。